エムエス 継続捜査ゼミ2 今野敏

さんさんさん さわやか三組
あっという間に三十半ばになりました。
プロ野球選手ならFA権をそろそろ行使する年頃……!


この前紹介した継続捜査ゼミの続編。元警官の主人公がなんと事件の容疑者に、的な展開。
警察OBだしゼミ生も優秀だしなんとかなるだろう、と推測しながら読み進めるも、刑事の落としのテクニックは読んでいるだけでイライラするほど感情を逆なでしてくる。
自分も取り調べにあったら、面倒くさくなって「じゃあもうそれでいいっす」とかいっちゃいそう。
怖い怖い。
やはりそこでうまいのが、冤罪と見せかけて……な展開を同時並行で組み込んでくる点。
話の上っ面だけ捉えていると、印象論だけで自分の思い込みたい事実にねじ曲げてしまいがち、という点は自分にも当てはまるところがあるなあと思いました、まる。

自宅に女子大生5人が押しかけてくるところとか、高樹さんが「だって〜〜独占〜」のあたりとかの描写がたまらん。
ハーレムものなのに絶対に教授が手を出さないとわかっているからこそこの状況になっていて、かつその誠実な人柄によってハーレム、なのに手を出せない円環の理ですよ!(憤怒)
ちなみに教授のイメージ像は浦沢直樹のモンスターに出てくるめっちゃしつこい刑事。枯れてそうだし。

タイトルについてはネットで調べてみたけど特に触れている人はなし。
ミス三女の略
ミズ(Mrs.でもミスでもなく)
Miss(冤罪?)

なんかほかにもありそうなんだけどなあ。