ソフトバンク対ヤクルト第三戦。
この試合は熱かった。
ヤクルトはエース石川を立てるが、
ソフトバンクは馬原でも斉藤でも杉内でも星野でもなく、
4月13日に2回1/3を7失点でKOされた倉野をたててきた。
9連戦を前に星勘定をしたのかなんなのか知らないが、
エースに対して随分とナメたことをしてくれたものだ。
しかし今のヤクルトにはそんなピッチャーすら打ち崩せない。
岩村は左膝痛でスタメン落ちで古田も離脱。
ベンチ要員はそろって不調なのだからそれも仕方ないことだ。
それでもエース石川は踏ん張る。
7回を2失点ときっちりゲームを作った。
打つ方でも2死1塁から石川がレフト前にヒットを放ち、
これが宮本の適時2塁打につながったのだ。
そしてラミレスがソロホームランを打って同点に追いつく。
しかし両チームともその後は決め手を欠いたまま同点で延長戦に突入する。
11回表、守護神石井にピンチがおとずれる。
先頭バッターの鳥越に四球で出塁されると、バティスタにヒットでつながれ無死1.3塁。
絶体絶命のピンチだ。
しかしここをファーストゴロ、敬遠、三振、ライトフライと見事に無失点で切り抜ける。
1死満塁から三振が奪えることが石井の魅力の一つだ。
そして11回裏、ピンチのあとにチャンスあり。
一死からユウイチ、ラミレスとヒットでつなぐ。
ここでピッチャーのところに代打………リグス。
リグスは5日の中日戦の時に1死1.3塁のチャンスに代打で起用してもらい、
ファーストフライというもっともやってはいけない形でチャンスをつぶしていた。
それでも若松監督はリグスを使い続けた。
そしてそれに答えるかのように、リグスは初球から外角高目のストレートをライト前にはじきかえした。
1死満塁となり、バッターは頼れる男・土橋。
しかし三瀬とて伊達にソフトバンクの守護神を張っているわけではない。
なかなか三振をしないことで定評のある土橋から、見事に三振を奪ってみせる。
二死満塁でバッターは城石。
ヤクルトファンはリグスが代打で出てきた時と同様に、今日の試合をあきらめかけた。
・・・・・まだ12回がある、きっと五十嵐が抑えてくれるさ。
そう自分をなぐさめようとした。
しかし、城石は試合をあきらめていなかった。
2ボールからの外角真ん中の直球を振り切ると、
打球はセンター前へと転がった。
サヨナラタイムリーヒット
リグスが!城石が!
今日こそヒーローになることができた!
連敗脱出、おめでとうヤクルト。
おめでとう、城石とリグス。
よっしゃぁぁぁぁぁぁ