麦ふみクーツェ
麦ふみクーツェ いしいしんじ

本って本当に不思議だ。
本の中で音楽の話を書いている。
それを読むと、ボクの心の中に本当にその音楽が聞こえてくるような気がする。
それは丸っきり錯覚なのに、心の中でずっとその本は、音楽は鳴り響いている。
今まで読んだいしいしんじの本は二冊とも短い本だったけれど、
この本を読んでずっといしいしんじの世界に浸っていたいと思った。
温かくて切なくて寂しいんだけど嬉しくなってしまうような本。
それがボクのいしいしんじの作品に対するイメージ。
次はプラネタリウムの双子を読む。
ボクにいしいしんじを紹介してくれた人の大推薦を受けた本だから、
かなり期待している。
いしいしんじのことが大好きなサイトの管理人さんが、
03年の本ランキングでプラネタリウムを2位、舞城王太郎を1位に選んでいた。
さらにいしいしんじのイベントに行ったら、
「舞城さんの熊の場所が今年一番でしたよ」と言っていたそうな。
いしいしんじの本を全部読んだら次は舞城の本を読んでみよう。

ちなみにぶらんこ乗りの「たいふう」のおはなしはいしいしんじ自身が4歳の時に絵本として作ったものらしい。
うわぁ、ありえない。