第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
第六大陸(1)(2) 小川一水


夏のロケットに続いて宇宙進出もの。
夏のロケットがロケットを飛ばすまでの行程を描いたものだとしたら、
第六大陸は実際に宇宙にロケットを飛ばした後のお話。
ボクの大好きな小川一水さんの本なので安心して読むことができた。
相変わらずのハイクオリティ。
月に人間が安心して住める場所をつくる。
その難しさや可能性をリアリティーに描きながら、
作品中に出てくるキャラクターの魅力・心理描写を丁寧に書いていった作品。
解説文中に、小川さんの小説には「およそないものがない」という一文があった。
ボクもまさにその通りだと思う。
大変おもしろぅございました。


六番目の小夜子 (新潮文庫)
六番目の小夜子 恩田陸


NHKでドラマ化された青春サスペンス…(?)
これが恩田陸のデビュー作だったらしい。納得。
ストーリーを大まかに説明すると、
3年ごとに「サヨコ」役を誰かが引き継いでいき、
「サヨコ」役に任命された人は誰にもバレないように「サヨコ」を演じなければいけない。
という噂がある学校の少年少女四人組を中心に語られるお話。
一行あいた瞬間に突然違う人の視点に変わったり、
伏線を回収しきれていなかったりと色々文句はつけたいところだけど、
なかなかおもしろく読めたので何も言うまいて。
そろそろミステリが読みたくなってきた…。