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童話物語〈下〉大きなお話の終わり　作：向山貴彦　絵：宮山香里

上巻でのペチカの不幸っぷりが嘘のような順風満帆な生活。
それでもペチカは今までひどいことしかされてこなかったせいでビクビク怯えて暮らす。
そんなペチカにも呆れることなく、自分の娘のようにかわいがってくれる人たち。
ペチカは次第に優しさと笑顔を取り戻していくかにみえた。
しかしそれで「ペチカは幸せに暮らしました、めでたしめでたし」とは行くわけがない。
守頭、ヴォー、炎水晶…。
恨み、怨み、妬み、嫉み、憎しみ、憎悪。
世界に広がる悪意の連鎖に、人間は滅びてしまうのか。

ペチカの＜あの＞セリフを、いつか言えるような人間になりたい。
ボクにはまだ許せない人もいるし、これから憎んでしまう人間もいるだろう。
いつか…そう、ボクが大人になった時には、みんな許せればいいと思う。

ジハードⅠ〜Ⅶ　定金伸治

一気に読んだんだけれども、こいつはひどい！（誉め言葉ですよ？
作中で「まるで少年のような姿」と言われている姫様を、
初期の頃の挿絵の人はずっと巨乳に描いていて笑った。
そしたら６巻で挿絵担当の人が変わっちゃって、
巨乳だった姫様のおっぱいが全くなくなってしまった！！
まぁ挿絵もひどいんだけれど、中身も相当にひどい。
拳大の石つぶてがものすごい勢いで頭部に二回もぶつかっても怪我ひとつしなかったり、
超細身なのに大剣ぶん回したり、何の説明もなしに残像を繰り出してみたり。
もはや少年ジャンプの世界だよ、これは！
その割に側近キャラはあっさり死んじゃったりするし、
昔はまるで雑魚キャラ扱いだったヤツが実は最強だったりするし、
もう（色々間違った方向にではあるけれど）最高だね！
なぜか８．９巻が見当たらなくて困惑中…。
早く続きを読みたいのに…。

銀河英雄伝説外伝〈3〉千億の星、千億の光 (トクマ・ノベルズ)

外伝は４冊あるのに、なぜかこの巻だけ読んでいなかった。
きっと四巻はヤンが主役の話だったから、
ものすごく読みたくなって飛ばして読んでしまったに違いない。
この外伝はラインハルトが１８歳の時のお話。
やっぱり田中芳樹はおもしろいな。
そのうち創竜伝とアルスラーン戦記も読破しよう。
これを読んだら無性に銀英伝熱が再燃してきたので、
「剣に生き…」「剣に斃れ…」のアニメと、最終回だけ見てしまった。

「遅いじゃないか・・・ミッターマイヤー・・・。」

どんなにカッコ良くてもアナゴさん。