空の中 有川浩


塩の街の人のハードカバー本。
でかい化け物と飛行機と青春のごった煮。
ラピュタ…?はて。
んー、感想としてはもったいない、といったところ。
塩の街の時にも思ったけど、悪くないんだけど良くもない。
世界観や設定は良くできてる。
人物は良い人や少年少女はよくかけてる。
と思うんだけど、ところどころ話が煮詰まってくると薄っぺらくなるんだよなぁ。
日本政府とか世界各国があんな適当な判断するわけないだろー、とか思うし、
日本がそういう事態に陥った時の経済状況とかも全く触れられてないし、
何よりこの物語の結末では何の解決にもなってない気がするのはオレだけだろうか。
あとは悪い人とか必要悪を書くのがものすごい下手。
そもそも瞬がセーブザセーフに力を貸す必要などまるでないのに、
セーブザセーフに力を貸すとメリットがあるかのように書いてあることが意味わからん。
なんというか自分は賢いんですよー、的なキャラがあんまりにもあんまりだとげんなりするんだ、ボクわ。
でも宮じいは好き。
いい人と世界観はうまいと思うんだけどなぁ…。
この設定で福井晴敏に書いてもらいたい、とかいうのは失礼ですね、はい。