・雪国 川端康成


トンネルを抜けたらそこは雪国でした。
はいはいワロスワロス
もっのすげぇよくわかんない話だった。
なのにところどころああわかるわかるって思うのは何でなんだろうか。
おもにわかったのは「女ってのは理解しがたい生き物だよなぁ」っていうところ。

「私にかまわないで寝なさいってば。」
島村が寝床に入ると、女は机に胸を崩して水を飲んだが、
「起きなさい。ねえ、起きなさいったら。」
「どうしろって言うんだ。」
「やっぱり寝てなさい。」

まったくもって謎である。
これゆえ男も謎だらけの生き物であらねばならんのだ。
男はロマンに生き義理人情に死ぬのである。ふはははは。


・OPローズダスト(上)(下) 福井晴敏


くぅっ、ぶわぁぁぁ。
ボクに影響を与えた作家に、確実に福井晴敏が入ることがこの小説で立証されました。
森博嗣
西尾維新
伊坂幸太郎
北方謙三
田中芳樹
らへんでしょうか、あぁなんてわかりやすいボクの人間像なことでしょう!!
さておき、相変わらずの緻密な書き込みとそれでいて派手なアクション。
しかしそれに終始することなく最後まで人間らしさを描く心理描写の巧みさ、
そして最後には必殺の伏線回収ともう福井ファンには相も変わらずたまらん作品だったんじゃないでしょうか。
極めつけは読者に「このままでいいのか?」と考えさせる内容。
アメリカに頼りっきりの平和国家。
戦争アレルギーの無思考国民。
傷はもう癒えただろう?
そろそろトラウマを克服する時期じゃないだろうか。
ゆっくりでもいいから、最初から目をそむけることはしないで。
せっかく生まれてきた、自分の国じゃないか。