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タイトルがいい。だって郵便配達なんて全くあらわれないから。
この郵便配達ってのが何だろうって考えるだけでもおもしろいよね。
<以下激しくネタバレなのでこの本に読んでみたい人は読まないように>
ボクは「郵便配達=猫」じゃないかと考えるんだ。
一度目に店の主人を殺そうとした時に、
猫が現れなければ電線でショートすることもなかったし、
猫好きの警官が現れることもなかった。
それによって『二度目』の殺人が決行されたわけだ。
そして例の『二度目』の猫の登場シーン。
浮気した女の飼っていた豹の子が産まれて、
主人公と奥さんのところに豹の子を連れてきたせいで話はこんがらがった。
この猫の登場によって奥さんに浮気がバレ、
最終的に主人公が破滅へとつながる手紙を残すことになったわけだ。
この猫の登場によって夫婦は仲違いし、
結局仲直りしたんだけど『二度目』の本当の自動車事故を起こしてしまい、
『二度目』の裁判でひどい目にあうっていう不思議な話だったんじゃないかなぁ、とね。
現代風に書き換えてもおもしろいかもしれない。
・風樹の剣 北方謙三
水滸伝の方がおもしろいにゃあ。
何だろう、剣術だけだから飽きるのかも。
防具剣術ってそんなにカッコ悪いものだったのかぁ、と今更ながらびっくりした。
まぁでも、水中からぴょーんて何もないとこから飛び出るのは無理だと思う。
北方謙三があと100年産まれるのが早かったらどう考えても武士になってただろうなぁ。
・クリスマス・イブ 岡嶋二人
クリスマスの夜に別荘に行くと死体があって、
殺人犯に追い回されて電話も通じないし雪ふってるから山おりられないし大ぴんちー!
っていう今時ありえないくらい正統派B級ホラーでした。
うーん、でも岡嶋二人っぽくなくてびっくりした。
絶対裏の裏かいたオチあると思ってたら、普通のホラーだったんだもの。
歩み寄るべきだなんておもーわーなーいだろーう
っていう話。・・・じゃないかもしれない話。
彼女が好きなのは歩み寄っていった僕ではないし、
僕が好きな彼女は僕のことを理解できない彼女なんだ。
そんな彼女が大好きなんだ。
それは当たり前のことだけど難しいことでもあるんだ。
あー、ツンデレメガネかわいいなぁ。
クレーンゲームで500円で三体も取れるようなカッコイイ人になりたいデス。