色々読んだけど、何を読んだかあんまり覚えておりませぬ


人類は衰退しました 田中ロミオ
堕落論 坂口安吾
・モダンタイムス 伊坂幸太郎


モダンタイムスの感想がただ書きたくて、久しぶりの小説カテゴリ更新なわけです。


伊坂の最近の小説は、おもしろいのが当たり前で意外なのが当然だった。
人間は刺激にも慣れて、どんどん過激さを求めるようになる。
そんな鈍感なオレにもびんびん来るような小説だった。
あの嫁かっけぇぇぇぇぇwwwwww



まぁいいや、そんなことはどうでもいいんです
モダンタイムスを読んで感じたのは、銀河英雄伝説とつながるところがあるな、ということ。


銀河英雄伝説は、結局のところ民主主義と絶対王制の戦いだった。
最悪の民主主義と最良の絶対王制はどっちが正しいのか?
その結果は出ないままラインハルト、ヤン両者の死という形で英雄は消えていった。
最後に未来を受け継いだのは魔術師ヤンの弟子、ユリアン
その未来の姿は、民主主義なのか絶対王政だったのか。
ラインハルト亡き後のあの世界は、民主主義を歩んだのではないかと思う。
ラインハルト以上の王が現れる確率は絶無といってもいいし、
それ以外の誰が跡を継いだとしてもどこかに綻びが現れるだろう。
それよりは最悪の民主主義でも、人類が自分たちで進む道を選んでいくという形の方がまだ救いがある。


その民主主義の未来の未来、最悪の状態を乗り越え、
英雄の出現によって救われてしまった民主主義の世界を描いたのがモダンタイムスのような気がする。
犬養という強烈なカリスマの登場によって正しい道、強い道へと戻っていった日本。
その英雄の跡を継いだ永島丈。
彼のカリスマ、手腕、強烈な意思によって日本はより正しく、より強くなっているかのように見える。
しかしそれはシステムに過ぎない。
この世界はシステムに過ぎない。
システムは繰り返す。
盛衰を繰り返し、繰り返すことを繰り返す。
恐竜が消え、人類が現れる。
人類が消え、何が現れるか?
地球が生まれ、地球が終わる。
宇宙は?
オレたちは大きな目的の為に生きてるんじゃない。
小さな目的の為に生きてるんだ。
目の前のことに必死になれよ。
常識に騙されるなよ。
自分の頭で考えろよ。
当然なんてない、ただそこにあるだけだ。
受け入れろ、拒絶しろ。
決断しろ、迷走しろ。
オレたちにできることなんて、ただ選ぶことだけだ。
選ぶことしかできないんだけど、選ぶことはできるんだ。
選ばされるな、自分で選べ。
それだけがオレたちの権利だ、それが生きてるってことだろう?
諦めたらそこで試合終了だろ?
戦えよ!前進しろよ!
逃げろ!常識から逃げ続けるんだ!
死ねよ!それで救われるんなら!


あーもうわけわかんねー


終わり。