デッドロックだよ派遣さん!

最近忙しいあまりにオレへの要求水準がますます高くなりつつあるスーパー派遣さんですが、今日も今日とて人気者すぎて自分の仕事ができません。
朝打ち合わせ→その後打ち合わせ→メシ→昼打ち合わせ→その後質問攻め→夕方打ち合わせ→夜打ち合わせ→オレの相手


もう1日中打ち合わせ。
オレが業務の報告をしにいこうとしても大抵いない。


派遣さん知らない?」
「オレが知りたいっすよ」


「あれ、派遣さんは?」
「さぁ…」


「もしもし、派遣さんいる?」
「…」


もうずっとデッドロックすぎ!


「はぁ…やっと帰ってきた」
「お疲れ様です」
「あれ、野辺じゃん。何してんの」
「いや、あの、続きを」
「何の?」
「朝の打ち合わせの持ち戻りを…」
「そんなのあったね…」


もう人生デッドロック!!



デッドロックとは
阪神に江川が入団する。
しかし巨人は江川が欲しい。
阪神は実力未知数の江川より計算できる小林繁のが欲しい。
巨人は言う。
「うちに江川くれたら小林繁あげるよ、だからまずは無償トレードで江川くんない?」
阪神も言い返す。
「馬鹿言え。そんなことしたら江川も小林繁も手放さないだろうが。そっちこそ小林繁を先に無償トレードで寄越せ!」
こうして巨人と阪神の不毛な争いの果てにトレードは行われなかった。
この状況で、他球団へ行くかもしれない両選手に対する周りの選手・コーチの心境は想像に難くない。
腫れ物に触れるかのような扱いに困惑した江川と小林繁は、結局一軍マウンドに上がることなく選手生命を終えた。
このあまりにも寒い事件によって二人のエースが死んでしまったことから、今でも球界では「デッドロック」事件として語り継がれている。
この事件以降、トレードは両選手同時に交換されるのが当然のこととなった。





あまりにも出鱈目な上におもしろくないっていう。