某は鼠である

第一話 窮鼠、大地に立つ



まじやべぇ、くそやべぇよ
今さらんなって叔父貴のチーズ盗ってたのがバレるなんてよ
シャレんなんねーよ、まじやべぇ
どれぐらいやべぇかっていうと、超やべぇ
とにかく逃げるしかねぇよ
ん…なんだあれ?
うおっ、まぶしっ!
光…?
そういえば子供の頃に聞いたことがある
大人だけがいけるっていう、浴びるほど食べ物がある光あふれる天国って場所があるって話を…
あの光の先に、本当に天国があるのか…?
くそっ、膝が震えるぜ
でも、叔父貴だって戦場で出世してきたんだ…
俺だって、俺だってー!!!


「ちゅー!!」



第二話 八時だよ、全員窮鼠! に続く