某は鼠である

第二話 八時だよ、全員窮鼠!



あまりの眩しさに、俺としたことが思わず叫んじまったぜ
いやはや、お恥ずかしいったらありゃしない
さぁて、しばらくして目も慣れてきたところで、そろそろ腹が減ってきたな
なんせ叔父貴から逃げ回るのに必死だったからな
しかしここが噂の天国だってんなら、何か食い物があるんだろうが…
くんくん
この風…この匂い…こいつぁチーズの匂いだっ!
上から匂いがするぜ!
ちょっくら登って…と…
ん…なんだこりゃ
柱だと思ってたが、こいつぁなんだ?
生き物か?
ばかでけぇぞこれは…うわっ、こっち来やがる!
やべぇ!超やべぇ!どれくらいやべぇかっつーとまじやべぇ!
追いかけてきやがる!くそっ!
しかしあいつの顔どっかで見たことあるな…
何だっけな、どこで見たっけな…
そうだ、思い出したぞ!
テレビに出てたやつだ!
そう、確かドリフの番組の…
名前なんだっけな…
えーと、あー…うー…
あっ、思い出した!
あいつの名前は確か、あらい…



「ちゅー!!!」



第三話 すごいよ窮鼠さん に続く