よねの

かつて、古田敦也を継ぐ者と呼ばれた男がいた
その男の名は、米野。
古田政権時代、最も正捕手に近かった男である。
シーズンを通し活躍し、これで古田の後釜は決まったかと思われた9月のこと、突然のイップス発症。
1試合で三回センター前に暴投したこともあった。
その次の試合で米野は二軍落ち、そしてオヨネサンバ。
ヨネヨネうるさいヨネ。
二軍がメインになってそろそろ三年目、自由契約すら垣間見える最近の米野だったが、ファーストやサードを守ったりと必死にアピール。しかしイップスは治らず。
一軍呼ばれる→イップス→二軍落ち。
そうしてシーズンは終わり、米野は自由契約を免れて宮崎でヨネックスリーグに参加していた。
ところが


ヤクルトの一軍捕手のうち二名が新型インフルエンザに罹患。
百パーセントCSに無関係であると思われていた米野が、宮崎から名古屋へ召集される。
一軍登録捕手は怪我で万全ではない相川と米野だけ。
最後の一戦にして遂に米野スタメンマスクかと思われたが、当然のごとく貫禄のスタベンオヨネ。
試合は二点を追う七回一死満塁のチャンス、投手のところで代打オヨネサンバかと思いきやSHiDAX貫禄のアライバゲッツー。
三点を追う九回ツーアウト一二塁の場面で、バッター青木。その後は代走で入った三輪。
これは青木が出ればスーパーオヨネタイムあり得る。
今季最初で最後の大仕事のチャンス。
ネクストで待つヨネ。
青木さん早く打つヨネ。ヨネヨネ言わずに打つがいいヨネ!
そんなことを思いながらネクストで待っていたのだろうか。
青ホ、貫禄のからさん。
米野は、ネクストバッターズサークルから出ることは出来なかった。
宮崎から名古屋に呼ばれ、怪我人にスタメンを奪われ、打率2割を切るバッターに打席を奪われ、オフにテレ東アナと結婚するイケメンに最後の出場機会を断たれ、ベンチに最後まで残った野手として今シーズンを終えた米野のことを思うと、クライマックスとかどうでも良くてただひたすら笑いだけが込み上げてきます。

いいからお茶でも飲むよねっ!