師匠

正月、やすの家族みたいな人々と会ってきた。
少し早めに着いたので誰が来るんですかと家主に訊くと、わかんねぇと言われる。
酒を注ごうとすると、いいんだこんなもん、好きにやってくれと言われる。
ので好きにやった。
わらわらと人が集まってきては、好き勝手に呑んで帰っていく。
うちに似ている感じだった。
みんなでダイハード4を見ながらのざわなちの物真似をする。
うぇーぃ


「君は、大丈夫だ。どこに行ってもやってけるよ」
宴もたけなわの頃、家主にそう言われた。
家に帰ってからも、なぜかこの言葉が妙にひっかかった。
翌日、ふと思い出した。
そうだ、競馬場でお世話になった人に同じことを言われたんだった。
就職活動が一段落ついたことを報告した際、
「そうか、おめでとう。君なら大丈夫。どこへ行ってもやっていけるよ。」
と言われた。
でも、本当はヤクルトに入りたかった。
球団じゃない方の。落ちたけど。
いや、本当はプロ野球選手になってヤクルトスワローズに入りたかった。
でも野球はやめてしまった。
いじめに耐えてまで続けたいものでもなかったのだ、当時は。
でも代わりに入った水泳部も、なかなかおもしろかった。
今入った会社も、慣れてみればなかなかおもしろい。
プロ野球選手にならなかった今の人生も、なかなか気に入っている。
夢も、未来も、実力もないけれど、毎日好き勝手にやっている。
これは結構、重要なことなんじゃないかと思う。
こんなことばかり言ってるから、どこへ行ってもやっていけるよなんて言われるのか。
一番身近なやつにひとり、死ぬほど好き勝手やってるやつがいるけど、あいつはそんなにどこへ行ってもやっていけるって感じはしないなぁ…
どこ行っても助けてもらえそうだけど。
俺たちもいつかあんな大人になるんかな。

まずは誰が最初に結婚するかだな。
嫁さんレースの最前線を走るはずの某バンドマンに微塵も安定感を感じないので、できちゃった山本説かぼくの彼女を紹介しまさいとう説を推す。
大穴で三十路時限爆弾説。


美人に手を貸したいと思う時にためらってしまうのは、ふかつめさん言うところのボブサップ理論に近いものがあるかもしれない。
ねぇな。