さぁ、七草粥に謝ろうか

赤めだか 立川談春
読了。
こんな一説がある。
弟子入りしてきた談春に対して、談志がカレーを振舞う場面。


「坊や、カレーの作り方を教えてやろう。
これは俺が作ったシチューの残りだ。
これからカレーにする。シチューにスパイス入れりゃカレーになるんだ。
冷蔵庫に、ラッキョと柴漬けがあるから、まずこれをきざんでぶち込む。
チーズケーキの残りがあるな、これも入れよう。
何驚いてるんだ。卵にチーズに小麦粉だろ、まずいわけねぇじゃねぇか。
坊やなんか調味料はねぇか。納豆のタレ?入れちまえ。
ケチャップとウスター、中濃ソースだろ。ちょっと甘味が足りねぇな。
その黒豆よこせ、つゆを入れよう。あれ、甘くなり過ぎたな。トウバンジャン出せ。
隣にあるのはなんだ?オイスターソース?持ってこい。
贅沢なもんだ。あと何がある。マヨネーズ?いらん、それはいらん。」
煮込むこと二時間。カレーが完成した。
「談志カレーだ、喰え。」


これが旨いというから、さすが談志である。


今日はどうやら七草粥を食べる日らしいので、談志に対抗してせっかくだから作ってみた。
冷蔵庫にあったトマト、ネギ、しょうが焼き的な何かをぶちまける。
昨日の残りのナスの鳥味噌炒めもちょっと入れてそこに冷飯をぶちまける。
トマト、ネギ、しょうが、タマネギ、ナス、ピーマン。
あと一品足りない、何かないか、何かないか。
そうだ、君がいたじゃないカムサハムニダ
キムチ投入。
うまい。
明日の弁当は七草キムチ粥。
草じゃないけどなぁ。


七草粥を作ろうとして酒を生み出してしまった人に批判されるオレのカレーの存在価値って。